～徒然～
気が向いたら何か書く。

【木花】「あら、イヤだ。降って来ちゃったわ。庭先に白衣とタオルを干しっぱなしなのよ。アタシ、今ちょうどお鍋の火加減を見てるから手が離せなくて……。悪いけど、隣の薬品倉庫から桜夜ちゃんを呼んでもらえるかしら。一緒に洗濯物を片付けてちょうだいな」

【ウノ】「やれやれ、困りましたね。どうやらトトが風邪を引いてしまったようです。おそらく、昨日私が庭先で撒いていた水を大量に浴びたせいでしょう。さすがにこの時期に高熱を出して寝込んでしまっては、いろいろと厄介ですね。姫にどう申し上げればよいやら……。とりあえず、薬と冷たいタオルを用意して来ますので、後のことはお願いしますね」

【トト】「暑いゾ……。兄様がお庭で草木に水やりしてるから、トトもお手伝いしようと思って外に出たんだけど、あまりの暑さに引き返しちゃったヨ。やはり兄様はスゴイよな。あの水、トトが全身に浴びたいくらいだゾ」

【天元】「……オイ、何でこの俺がわざわざこんな茶番に付き合わなきゃならねぇんだ？　いくらアネゴの誕生日だからって、俺には関係ねぇだろーが。やるならてめぇらで勝手にしやがれ……って、ちょっと待て。何だ、その請求書は……。船長の祝賀会兼酒宴参加費その他諸々……チッ、雪嶺の野郎、またこんな大金ぼったくりやがって。冗談じゃねぇぞ。俺はぜってぇ参加しねぇからな！」

【寧々菓】「呉乃の本部近くに新しい甘味処がオープンしたんですよ。お値段も結構リーズナブルで、かき氷、白玉ぜんざい、クリームあんみつ、アイス乗せワッフル……！　わー、他にもいろいろ……ものすっごくたくさんメニューがあって迷っちゃいますねー！　もしよかったら、これから一緒に行ってみませんか？　私、他の呉乃の皆さんにも声掛けてみますね」

【紅葉】「今夜は火眩の港町の花火大会があるの。ここ数年、天候に恵まれなかったけど、今年は盛大に開催されるみたい。うちの店、花恋も協賛してるのよ。今日はもう早めに店じまいしましょうか。どうせなら、いい観覧席を確保しないとね」

【千歳】「氷景に頼まれた買い物、やっと終わった。思ったよりも遠くに来たから、もう外は真っ暗。帰りの電車、まだ40分も先。歩いて帰った方が早いかもしれない」

【架月】「腹減ったー！　何か食う物ない？　俺、今朝寝坊しちまってさ。朝飯、食ってねぇんだよ。……お、上手そうなサンドウィッチじゃん！　これ、もーらいっと！」

【プレセア】「もう、何なのよ、この暑さ！　これからミルとデートだから、せっかく綺麗にお化粧したのに、全部汗で流れちゃうじゃない。おまけに、ついさっき、ウノに入れてもらったアイスミルクティーも何だか氷が解けて生温くなっちゃってるし……。ホント、夏は暑くてイヤ。早く涼しくならないかしら」

【猫路】「昨日は蒼生の誕生日パーティーだったんだけどさ。名瀬が買って来たジュースの中にうっかり姉貴の梅酒が紛れ込んじまったみたいで、それを飲んだ桜咲がまるで別人のように饒舌で絡み上戸になっちまって、すげー大変だったぜ。酒って、あんなにも簡単に人の性格を変えちまうもんなんだな。……いや、まぁ、可愛かったからいいんだけどさ。うん。酒は二十歳になってから、だからな」

【紅葉】「いらっしゃいませー！　……あ、はい。魔法の杖と水晶の宝玉、2点のお買い上げですね。ありがとうございましたー！」

【恋雀】「ハァ、疲れター！」

【紅葉】「お疲れ様。ちょっと休憩しましょう」

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【紅葉】「ねぇ、恋雀ちゃん。一つ気になることがあるんだけど、聞いてもいい？」

【恋雀】「何ダ？」

【紅葉】「もしかして、恋雀ちゃん……あ、いや、私の気のせいだったら、ゴメンね？　もしかして……兄さんのこと、好き？」

【恋雀】「へっ！？」

突然、クレハにそんなコトを言われて、私は、無意識の内に頬が紅潮した。

【恋雀】「ナ……！　何、言ってるんダ？　クレハ……」

【紅葉】「あ、いや、最近の恋雀ちゃんを見てると、兄さんに対する態度が、ちょっと……こう、何ていうか、恋する女の子って感じで、気になってるのよ。でも、兄さんは何も言わないし……」

【恋雀】「わ……私ハ、別ニそんな……紅蓮のコト、そういう風ニ見たコトナイヨ！　……ただ、イロイロあって、尊敬ッテいうか、感謝ッテいうか、ナンカそんな気持ちニなるだけデ、そんな、恋トカそういうんじゃナイヨ！」

【紅葉】「……そう。なら、いいけど……」

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恋雀ちゃんは、知らないかもしれないけど、兄さんは生粋の女好き。隙あらば手を出そうとするから、正直心配なのよね。
今、所属している白凰魔法騎士団でも、なんだか熱心に口説いてる女性がいるって噂だし……。
ホント、兄さんに対する悩みの種は尽きないわ。
まぁ、私の思い過ごしならいいんだけど。恋雀ちゃん、すごく強いしね。

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【莱樹】「なーに二人で話してんだ？」

【恋雀】「あ、ライジュ」

【紅葉】「あら、もう戻って来たの？　早かったじゃない」

【莱樹】「あぁ」

【紅葉】「頼んでおいた魔道具の荷物は？　ちゃんと運んでくれた？」

【莱樹】「今、白零が運んでる」

【紅葉】「アンタも手伝いなさいよ。白零くん一人じゃ、大変でしょ。量も多いし、重たいし、それに……」

【恋雀】「クレハ、心配要らないヨ。ビャクレイは力持ちだし、皇家では、むしろライジュより頼りニなる奴ネ」

【莱樹】「ほぉ、言ってくれるじゃねーか、恋雀」

【紅葉】「……まぁ、念のために、兄さんや火炎の朱雀の精霊たちにも応援を頼んでおいたから、多分大丈夫だとは思うけどね」

【莱樹】「……それがさ、あのアホ師匠、途中立ち寄った団子屋で行方をくらませちまいやがった」

【紅葉】「え！？」

【恋雀】「どういうコトネ！？　グレンの奴、仕事放り出しテ、ばっくれたのカ！？」

【莱樹】「おそらくな。たまたま入ったそこの団子屋で、偶然、美人の女魔導師に出会ってさ」

【紅葉】「なんか、嫌な予感が……」

【莱樹】「俺たちが外で団子食ってる間、師匠はずっとその女魔導師と話してたんだ。……で、勘定を済ませて気付いたら、どっか行っちまってたっつーわけ」

【紅葉】「もう、兄さんってば……。相変わらずねー」

【莱樹】「俺は、アホ師匠を探す道すがら、ここまで戻って来たんだけどよー。まだ見つからなくて困ってんだ。悪いけどさ、お前らも店がすいたら、探すの手伝ってくれねぇか？」

【紅葉】「分かったわ。とりあえず、お昼休みまで後少しだから、私は店に残るわね。兄さんのこと、お願いね」

【莱樹】「あぁ。何かあったら連絡するから、後のことは任せとけ」

【恋雀】「まったく、あのナンパ男……！　捕まえテ取っちめてヤルゥー！」

【紅葉】「火南と火粉の気配が近くにあるわ。兄さんは、花恋の傍にいるはずよ」

【莱樹】「よーし、待ってろ、アホ師匠ー！」

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（我ら、白凰魔法騎士団！＠花恋）

【瑶月】「最近、紅月が火風火の盗賊団に関わってるという噂を聞いたのだけど……火風火って、確か玉珠鎖が指名手配している犯罪組織よね。紅月は大丈夫だとか言うけれども、もし万が一、呉乃の掃討部隊に捕まったりしたら、きっとタダでは済まないはずよ。私は絶対に信用出来ないわ。あの天元とかいう男、紅月に何かしたら許さないんだから」

【藍泉】「先程、屋敷内の廊下を歩いていたら、後ろから皇家先代息女の小凜に声を掛けられた。どうやらこの俺の襟元のファーがすごく触り心地のよさそうな素材だと以前から気になっていたらしい。俺は別に自由に触れてもらっても構わないと伝えたかったのだが、さすがに突然のことで緊張してしまってな。上手く言葉にすることが出来なかった。もしかしたら、随分と不遜な態度を取ってしまったかもしれないと後悔している。小凜、気を悪くしていなければよいのだが……」

【黎明】「暑い。こう毎日熱波が続くと、身体が怠くなる。俺は普段あまり食事で涼を求めたりはしないが、たまには冷たい氷菓で喉を潤すのも悪くないかもな。後で菓子女に買い出しでも頼むか」

【刃烏】「黒都の幹部会議、そろそろ終わる時間。我、隼斗様と皆の食事、準備する。白米、炊飯完了。前菜、おにぎりの具材、やや不足気味。揚羽、暇？　至急、下ごしらえ、手伝う」

【ミル】「今日は久しぶりのオフだ。外は暑そうだし、依頼も来なくて暇だし、こういう日にはのんびりと涼しい探偵事務所で寛ぎながら、冷たいアイスコーヒーとデラックスショコラシュークリームを優雅に味わうのが一番だよねー。黒羽は朝から部屋の掃除とか庭の手入れなんてやってるけど、くれぐれも熱中症には気を付けてよねー」

【凛音】「新都心森ノ都の駅のホームで電車待ちしていたら、偶然向かい側に季節限定のイベントSLが発着したの。音も煙もとにかくものすごい迫力で超カッコよかったよー！　いいなー。いつか私も乗ってみたい。せめてもう少しお金があればいいんだけどなー……」

【メアリー】「チッ、人がせっかく気持ちよく寝てたってのに、ヴァルディーの野郎……『掃除の邪魔』だとか言いやがって、俺の布団、取り上げやがった……。まだ8時前じゃねぇか。魔狼は夜行性だから、朝に弱いんだよ。もうちょい寝かせてくれたっていいだろーが。こうなりゃ、モニカのベッドでも借りるか……それはそれで、後で面倒そうだな」

【奏芽】「久々に故郷に帰省してみれば、随分と蒼海薬房の裏庭が様変わりしちまったじゃねぇの。昔はもっと荒廃した湿原だったのにさ。花壇に菜園にハーブ畑に……って、え？　何、あれ。トピアリー……？　そう言やぁ、昔、知草が森の奥で何か熱心に作ってるっつー話を葉花から聞いたような気が……。アハハ、確かにあれはすげー景観だな。まるで迷路みたいじゃん」

【氷河】「今日、桐流兄が傘を持って行かなかったらしくてさ。さっき、天気予報を見たら今夜遅くに雨が降るとか言ってたから、虹河姉に『バイト終わったら、玉珠鎖本部まで届けに行って欲しい』って頼まれたんだけど、どうせならさゆ姉にも会いたいし、何か冷たい飲み物でも差し入れしてやろうかな」

【鳴花】「……ねぇ、これ、あげる。コーヒーチョコフロートアイス。なんか冷たくてほろ苦い味がする。蜂蜜を入れたら、きっともっと美味しくなると思う。オススメ」

【錬花】「聞いてヨ。さっき、イサナに言われて、ヤンハオのお部屋の大掃除させられたノ。本トカ薬トカお酒トカ、重たいモノが沢山あってアチコチ運ぶのは大変だったケド、お部屋の隅々まで綺麗にお片付けしたネ。メイファは昼寝してたカラ、私一人で大掃除したんだヨ。エライデショ？　私、スゴク頑張ったヨ。ご褒美に何か美味しいモノ、チョウダイヨ」

【諫魚】「楊好に『小娘共の世話をしろ』と言われたので、来てみれば……。何ですか、この請求書の山は……。火風火の船代、酒盛り代、双子の暴飲暴食費、アジトの修繕費見積り……？　まったく、あの気まぐれ猫は……。少しは自分で片付けたらどうですかねー。面倒な厄介事は何でもかんでも私に押し付けるんですから。ま、いつものことですけど」

【楊好】「……怠い。昨夜はやたらとガキ共がうるさくて、ほとんどロクに眠れなかった。おまけにこの暑い中、火風火の連中が真昼間から猫猫のアジトで酒盛りを始める始末だ。まったく、七夕の伝承だか何だか知らんが、騒々しくて敵わん。俺は一切の許可を出した覚えはないというのに……。まぁ、いい。あれの面倒は、すべて諫魚に任せている。あの男には後でそれ相応の仕事をしてもらおうか」

【七夕】「今夜は星空が綺麗ですね。さっき、ミルさんやあゆなさんたちと一緒に皆で笹の葉に短冊をつるしてお願い事をしました。明日は一日中雨みたいですし、この時期に天の川がこんなに綺麗に見えるなんてことは滅多にないですからね。今日が七夕で本当によかったです。とっても素敵なお誕生日を過ごせました」

【雛菊】「あら、この写真……懐かしいわ。確か、私と黎明くんがまだ呉乃に所属する前の蒼海樹海牢にいた頃の写真よ。地影さんが主宰してくださった酒宴の席だったかしら。フフ、相変わらず黎明くんは仏頂面ね。アイツの性格には昔から難があったけれど、今ではネネちゃんたちのお陰で随分と角が取れて丸くなったような気がするわ。まぁ、それでも横暴な所は変わらないけどね」

【蒼生】「リョウに『新しいスマホに変えるから付き合って欲しい』とか言われたから、仕方なく同行したんだが、あれって結構書類とか手続きに時間掛かって大変だよな。昔はわりと新しい機種に変えてもすぐに使い始められたけどさ。今は何だかんだでアプリのDLとか初期設定まで自分でやる羽目になっちまったからすげー面倒だぜ。さすがに毎回アカウントのIDだのパスワードだのって、いちいち覚えていられねぇよな。さっさと買い物だけ済ませて、後はまとめて時継にでもやってもらった方が楽なんじゃねぇのか？」

【時継】「今朝起きたら、時計の針が午前9時前で止まってたんだ。一瞬、寝坊したかもって焦ったけど、どうやら昨夜のうちに電池が切れたらしい。時計って、ある日急に止まってるよね。スマホが使えない時とかすごく不便だから、帰りに電池交換しに行かないとだな」

【風地咲】「今日も暑いですね。もし体調が優れないようでしたら、あまり無理をせずに、涼しい木陰で適度に休憩なさってくださいませ。水分をこまめに取ることもお忘れなく。今、冷たいタオルとアイスティーをお持ち致しますね」

【彩音】「今日は蒼生くんと隣町のカフェテラスに行って来たの。そこのお店のマスターとは結構長い付き合いでね、うちの喫茶店で取り扱っていないコーヒー豆とか食器類がたくさんあるから、仕入れ先とか焙煎方法とかいろいろ教えてもらっちゃった。ついでにちょっとお高い美味しいコーヒーも飲めたし、冷たいモカソフトクリームも食べられたし、なんか二人っきりのデートみたいですごく楽しかった！　また行きたいな」