～徒然～
気が向いたら何か書く。

【ヴァルディー】「おや、もうこんな時間ですか。そろそろモニカ様のご学友がお見えになる頃合いですね。屋敷の大掃除とお部屋の飾り付けは済んだのですが、お食事の準備がまだ途中なのです。ロールケーキとアップルパイはどちらがよろしいでしょうかね」

【リルム】「聞いたわよ。今度、カイセイと一緒に海に行くんですって？　新しい水着まで用意して、随分と張り切り過ぎじゃなくて？　もしかして、アイツを狙っているのかしら？　……ま、別にいいわ。今度、その水着を買った店を教えなさい。私の方がもっと上物を手に入れてみせるわ」

【カイセイ】「へぇ……それ、新しい水着？　お前ってさ、結構気が早ぇんだな。俺と海に行くって約束した日まであと何日あると思ってんだよ。もう待ちきれねぇのか？　何を今更恥ずかしがってんだよ。お前、普段から俺に身体見せてるだろ？」

【メアリー】「チッ、人がせっかく気持ちよく寝てたってのに、ヴァルディーの野郎……『掃除の邪魔』だとか言いやがって、俺の布団、取り上げやがった……。まだ8時前じゃねぇか。魔狼は夜行性だから、朝に弱いんだよ。もうちょい寝かせてくれたっていいだろーが。こうなりゃ、モニカのベッドでも借りるか……それはそれで、後で面倒そうだな」

【モニカ】「ねぇ、一つ気になることがあるんだけど、冷蔵庫に入っているふわとろ生クリームプリンって、誰のものかしら。きっとヴァルディーがこの私のために用意してくれた特別なおやつよね？　絶対そうに決まってるわ。メアリーに食べられないうちに私が食べちゃうんだから！」

【ヴァルディー】「おはようございます。今朝は少々冷えますね。私はただ今、大旦那様にお出しするコーヒーを淹れております。芳しい豆の香りを楽しみながら、朝の爽やかなひと時を満喫して……っと、いけない。そろそろモニカ様のご朝食の準備をしなくてはなりませんね。さて、本日のメニューは何に致しましょうか」