【プレセア】「あら、いい香りね。サントスかしら。適度な酸味と柔らかな苦み、それにこのナッツのような香ばしい甘みが特徴的よね。口当たりがまろやかでとても美味しいわ。ウノってば、なかなかいい仕事をするじゃない。今度ミルにも振舞って差し上げたいわ」
小探[16件]
【ミル】「最近、仕事の依頼を語った妙な悪戯メールや電話がよく来るんだよねー。黒羽の報告では、この辺りでも結構いろんな特殊詐欺事件が流行ってるらしいし。世の中、随分と物騒になったものだ。やっぱり自分の身は自分で守らないとね」
【あゆな】「来週末、天気がよかったらミルくんたちと一緒にハイキングに行こうと思って、今いろいろと計画を立ててるんだ。温泉街とか、パワースポットの神社とか、他にもたくさん観光名所があってものすごく迷っちゃう。雨が降らないといいなー。あと、美味しいものが一杯食べられますように!」
【架月】「なぁ、夏休みの宿題って、もう終わったか? さっき、旭ヶ丘に聞いたら、もうあと残りは読書感想文だけだって言ってた。俺はまだ全然手付かずなんだぜ。部活とバイトが忙しくて、ほとんど勉強してる暇がなかったっつーか……。このままじゃ、マジでヤベーよなー。頼む。今からちょっと手伝ってくれない? アイス奢るからさ!」
【ウノ】「やれやれ、困りましたね。どうやらトトが風邪を引いてしまったようです。おそらく、昨日私が庭先で撒いていた水を大量に浴びたせいでしょう。さすがにこの時期に高熱を出して寝込んでしまっては、いろいろと厄介ですね。姫にどう申し上げればよいやら……。とりあえず、薬と冷たいタオルを用意して来ますので、後のことはお願いしますね」
【トト】「暑いゾ……。兄様がお庭で草木に水やりしてるから、トトもお手伝いしようと思って外に出たんだけど、あまりの暑さに引き返しちゃったヨ。やはり兄様はスゴイよな。あの水、トトが全身に浴びたいくらいだゾ」
【プレセア】「もう、何なのよ、この暑さ! これからミルとデートだから、せっかく綺麗にお化粧したのに、全部汗で流れちゃうじゃない。おまけに、ついさっき、ウノに入れてもらったアイスミルクティーも何だか氷が解けて生温くなっちゃってるし……。ホント、夏は暑くてイヤ。早く涼しくならないかしら」
【ミル】「今日は久しぶりのオフだ。外は暑そうだし、依頼も来なくて暇だし、こういう日にはのんびりと涼しい探偵事務所で寛ぎながら、冷たいアイスコーヒーとデラックスショコラシュークリームを優雅に味わうのが一番だよねー。黒羽は朝から部屋の掃除とか庭の手入れなんてやってるけど、くれぐれも熱中症には気を付けてよねー」
【七夕】「今夜は星空が綺麗ですね。さっき、ミルさんやあゆなさんたちと一緒に皆で笹の葉に短冊をつるしてお願い事をしました。明日は一日中雨みたいですし、この時期に天の川がこんなに綺麗に見えるなんてことは滅多にないですからね。今日が七夕で本当によかったです。とっても素敵なお誕生日を過ごせました」
【架月】「昨日、サッカーの試合だったんだけどさー。朝からずっと炎天下の中、グラウンドを走り回ってたから、顔も腕もすげー日焼けしちまったんだぜ。熱中症とかにはならなかったけどさ。なんか全身がヒリヒリしてるぜ。今日もこれから朝練だから、頑張って来るかなー。もちろん、スポドリと補給食はバッチリ準備したぜ」
【ミル】「あーあ……。雨、止んじゃったか。せっかく黒羽の面白い髪型が見られると思ったのになぁ……。残念」
【黒羽】「……ミル様」
【ミル】「この程度の湿気じゃ、大した広がりにはならないよなー。……けど、まぁ、限定デラックスショコラシュークリームが食べられるようになっただけマシか。早く黒羽、帰ってこないかなー」
【黒羽】「そういうことですか、ミル様」
【ミル】「うわぁ、びっくりした! ……え、あれ? 黒羽、いつ戻ってたの?」
【黒羽】「さっき、あゆなさんにお会いしましたよ。どうもおかしいと思ったら、やっぱりそれが狙いだったんじゃないですか」
【ミル】「え、あれ? もしかして、全部聞いてた? ち、違うよ、違う! 僕は、ただ純粋にシュークリームをね……って、ちょっと待ってよ、黒羽! 顔、コワッ!」
【黒羽】「まったく、貴方という人は……! どこまで人をおちょくれば気が済むのですか!? 当分の間、おやつは抜きです!」
【ミル】「そんなぁ……! じゃあ、そのシュークリームは!? もったいないじゃん!」
【黒羽】「そうですね。あゆなさんが食べたいとおっしゃっていたので、今からお届けに行って参ります」
【ミル】「え!?」
【黒羽】「貴方は私が戻るまでに報告書を仕上げておいてくださいね。では」
【ミル】「え……あ、ちょっと、待ってよ、黒羽! 僕が悪かったって……! シュークリームぅぅぅー!」
----------
(小悪魔探偵と鏡の魔女@ミル・シャルルドゥフィアの探偵事務所)
【黒羽】「……ミル様」
【ミル】「この程度の湿気じゃ、大した広がりにはならないよなー。……けど、まぁ、限定デラックスショコラシュークリームが食べられるようになっただけマシか。早く黒羽、帰ってこないかなー」
【黒羽】「そういうことですか、ミル様」
【ミル】「うわぁ、びっくりした! ……え、あれ? 黒羽、いつ戻ってたの?」
【黒羽】「さっき、あゆなさんにお会いしましたよ。どうもおかしいと思ったら、やっぱりそれが狙いだったんじゃないですか」
【ミル】「え、あれ? もしかして、全部聞いてた? ち、違うよ、違う! 僕は、ただ純粋にシュークリームをね……って、ちょっと待ってよ、黒羽! 顔、コワッ!」
【黒羽】「まったく、貴方という人は……! どこまで人をおちょくれば気が済むのですか!? 当分の間、おやつは抜きです!」
【ミル】「そんなぁ……! じゃあ、そのシュークリームは!? もったいないじゃん!」
【黒羽】「そうですね。あゆなさんが食べたいとおっしゃっていたので、今からお届けに行って参ります」
【ミル】「え!?」
【黒羽】「貴方は私が戻るまでに報告書を仕上げておいてくださいね。では」
【ミル】「え……あ、ちょっと、待ってよ、黒羽! 僕が悪かったって……! シュークリームぅぅぅー!」
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(小悪魔探偵と鏡の魔女@ミル・シャルルドゥフィアの探偵事務所)
【黒羽】「おや?」
【あゆな】「あ、黒羽さん」
【黒羽】「奇遇ですね。あゆなさんもこちらのシュークリームを買いに?」
【あゆな】「そうなんです。急にイトコが遊びに来ることになっちゃって、お茶請けにね。黒羽さんは?」
【黒羽】「私は、ミル様に振り回されて……あ、いえ、ミル様に頼まれて、お使いです。こちらの『時の見る夢』の限定スイーツが食べたいとおっしゃるので……」
【あゆな】「そうなんだ。わー、デラックスショコラだー! いいなぁ。私、これ買えなかったんですよね。売り切れちゃってて……」
【黒羽】「そうなのですか。では、後程、ミル様の探偵事務所にいらっしゃった時にでもお出ししましょう」
【あゆな】「え……でも、それって、ミルくんのおやつでしょ? 私なんかが頂いちゃってもいいのかな?」
【黒羽】「構いませんよ。そのために、私がこうして買いに来たのですから。……ところで、あゆなさん。本日は、何時頃いらっしゃるご予定ですか?」
【あゆな】「え、今日? 私が、ミルくん家に……?」
【黒羽】「はい。ミル様から本日あゆなさんと七夕さんがいらっしゃると伺ったのですが……。違うのですか?」
【あゆな】「えーっと……だって、私は、これからイトコと一緒に温泉旅行だし……。七夕ちゃんも確か今日は家族で映画を見に出掛けているはずだから、ミルくん家にお邪魔出来るとしたら、来週とかになっちゃうと思うけど……」
【黒羽】「……え?」
【あゆな】「でも、それまでシュークリームを保存しておいたら傷んじゃうだろうし、やっぱりそれはミルくんのおやつにあげてください」
【黒羽】「はぁ……。では、なぜ私はここにいるのでしょうか」
【あゆな】「なぜって、お買い物じゃないんですか?」
【黒羽】「まさか……! すみません、あゆなさん。急用を思い出しましたので、私はこれで失礼します」
【あゆな】「あ、黒羽さん! ……うーん、どうしたのかな」
----------
(小悪魔探偵と鏡の魔女@時の見る夢)
【あゆな】「あ、黒羽さん」
【黒羽】「奇遇ですね。あゆなさんもこちらのシュークリームを買いに?」
【あゆな】「そうなんです。急にイトコが遊びに来ることになっちゃって、お茶請けにね。黒羽さんは?」
【黒羽】「私は、ミル様に振り回されて……あ、いえ、ミル様に頼まれて、お使いです。こちらの『時の見る夢』の限定スイーツが食べたいとおっしゃるので……」
【あゆな】「そうなんだ。わー、デラックスショコラだー! いいなぁ。私、これ買えなかったんですよね。売り切れちゃってて……」
【黒羽】「そうなのですか。では、後程、ミル様の探偵事務所にいらっしゃった時にでもお出ししましょう」
【あゆな】「え……でも、それって、ミルくんのおやつでしょ? 私なんかが頂いちゃってもいいのかな?」
【黒羽】「構いませんよ。そのために、私がこうして買いに来たのですから。……ところで、あゆなさん。本日は、何時頃いらっしゃるご予定ですか?」
【あゆな】「え、今日? 私が、ミルくん家に……?」
【黒羽】「はい。ミル様から本日あゆなさんと七夕さんがいらっしゃると伺ったのですが……。違うのですか?」
【あゆな】「えーっと……だって、私は、これからイトコと一緒に温泉旅行だし……。七夕ちゃんも確か今日は家族で映画を見に出掛けているはずだから、ミルくん家にお邪魔出来るとしたら、来週とかになっちゃうと思うけど……」
【黒羽】「……え?」
【あゆな】「でも、それまでシュークリームを保存しておいたら傷んじゃうだろうし、やっぱりそれはミルくんのおやつにあげてください」
【黒羽】「はぁ……。では、なぜ私はここにいるのでしょうか」
【あゆな】「なぜって、お買い物じゃないんですか?」
【黒羽】「まさか……! すみません、あゆなさん。急用を思い出しましたので、私はこれで失礼します」
【あゆな】「あ、黒羽さん! ……うーん、どうしたのかな」
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(小悪魔探偵と鏡の魔女@時の見る夢)
【ミル】「黒羽ー! 黒羽ってばー!」
【黒羽】「いかがなさいました? ミル様」
【ミル】「この雑誌に出てる『時の見る夢』の限定デラックスショコラシュークリームが食べたいんだけど、お前、今すぐひとっ走り行って、買って来てくれない?」
【黒羽】「はぁ?」
【ミル】「あそこのシュークリームは、チョコレートクリームとカスタードクリームのダブル構造になっていて、柔らかな食感ととろけるようなスウィーティ―な甘みが絶品なんだって。かづっちゃんに聞いたけど、今、期間限定の特売セールをやってるらしいよ。手に入れるなら、今しかないでしょ」
【黒羽】「……何をおっしゃっているのですか、ミル様。おやつなら、先程、青海苔のお煎餅をたらふく平らげたばかりでしょう。そんなにおやつばかり食べていたら、むし歯になりますよ」
【ミル】「平気だって。歯はいつもちゃんと磨いた後、お前にチェックしてもらってるだろ? それでむし歯になったら、僕じゃなくてお前の責任だ」
【黒羽】「どんな責任転嫁ですか。ダメですよ。もうじき夕食の時間なのですから、それまで我慢してください」
【ミル】「えー……」
【黒羽】「『えー』じゃありません。ただでさえ、今日は天気が一日中雨の予報なのですから。出来ることなら、私は出掛けたくないのですよ。ホラ、分かったら、貴方はさっさと昨日の依頼の報告書をまとめてください。夕方までに終わらせて頂かないと、後でチェックしてクライアントにお渡しするという私の役目が果たせないでしょう」
【ミル】「シュークリームはー?」
【黒羽】「またの機会にしてください」
【ミル】「ちぇっ。せっかく雨と湿気で髪の毛がぶわーってなってるお前の面白い姿が見られると思ったのに……。残念」
【黒羽】「……まさか、ミル様。それが目的で私に買い出しに行けとおっしゃったのではありませんよね?」
【ミル】「え!? あ、違うよ! 違う! 僕は、ただ純粋にシュークリームが食べたいって思ってるだけ!」
【黒羽】「……なら、よいのですが。貴方の言動には、いつも何か裏があるような気がしてなりません」
【ミル】「勘ぐり過ぎだって」
----------
【ミル】「あー、そういえば、確か今日はこれからあゆなと七夕が来るって言ってたよなー」
【黒羽】「あゆなさんたちが、ですか?」
【ミル】「そ。さっき、メールが届いたんだ。いいのかなー? わざわざ足を運んでくださるお客様にお茶菓子の一つも用意しないなんて……。きっとここの探偵事務所の評判はガタ落ちだよ。依頼人が激減して仕事がなくなったらどうするのかなー?」
【黒羽】「その手には乗りませんよ。ミル様。第一、来客用のお茶菓子なら問題ありません。先日、私が大量に買い揃えておきましたので。そう簡単に減るはずはありませんよ」
【ミル】「どうだか。ホラ、昨日、かづっちゃんが来たじゃん」
【黒羽】「はっ!」
【ミル】「彼が軽く数時間いるだけで、家にあるおやつは即行で空になる現状を忘れたの?」
【黒羽】「……そうでした」
【ミル】「それに、もうすぐクライアントがこの報告書を取りに来る時間だろ? お前もうかうかしてられないんじゃないか?」
【黒羽】「はぁ、分かりました。急いで買い出しに行って参ります」
【ミル】「うん。そうしてもらえると助かるよ。僕はこの書類を仕上げちゃわないといけないから、同行出来ないけど……。一人で大丈夫だよね?」
【黒羽】「問題ありません」
【ミル】「なら、決まりだ。頼んだよ。黒羽」
【黒羽】「承知致しました」
【ミル】「ねぇ、黒羽」
【黒羽】「今度は何ですか?」
【ミル】「雨、止んだみたいだよ。よかったじゃん」
【黒羽】「……そうですね。では、後程」
【ミル】「デラックスショコラシュークリーム、忘れないでよねー!」
【黒羽】「はいはい」
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(小悪魔探偵と鏡の魔女@ミル・シャルルドゥフィアの探偵事務所)
【黒羽】「いかがなさいました? ミル様」
【ミル】「この雑誌に出てる『時の見る夢』の限定デラックスショコラシュークリームが食べたいんだけど、お前、今すぐひとっ走り行って、買って来てくれない?」
【黒羽】「はぁ?」
【ミル】「あそこのシュークリームは、チョコレートクリームとカスタードクリームのダブル構造になっていて、柔らかな食感ととろけるようなスウィーティ―な甘みが絶品なんだって。かづっちゃんに聞いたけど、今、期間限定の特売セールをやってるらしいよ。手に入れるなら、今しかないでしょ」
【黒羽】「……何をおっしゃっているのですか、ミル様。おやつなら、先程、青海苔のお煎餅をたらふく平らげたばかりでしょう。そんなにおやつばかり食べていたら、むし歯になりますよ」
【ミル】「平気だって。歯はいつもちゃんと磨いた後、お前にチェックしてもらってるだろ? それでむし歯になったら、僕じゃなくてお前の責任だ」
【黒羽】「どんな責任転嫁ですか。ダメですよ。もうじき夕食の時間なのですから、それまで我慢してください」
【ミル】「えー……」
【黒羽】「『えー』じゃありません。ただでさえ、今日は天気が一日中雨の予報なのですから。出来ることなら、私は出掛けたくないのですよ。ホラ、分かったら、貴方はさっさと昨日の依頼の報告書をまとめてください。夕方までに終わらせて頂かないと、後でチェックしてクライアントにお渡しするという私の役目が果たせないでしょう」
【ミル】「シュークリームはー?」
【黒羽】「またの機会にしてください」
【ミル】「ちぇっ。せっかく雨と湿気で髪の毛がぶわーってなってるお前の面白い姿が見られると思ったのに……。残念」
【黒羽】「……まさか、ミル様。それが目的で私に買い出しに行けとおっしゃったのではありませんよね?」
【ミル】「え!? あ、違うよ! 違う! 僕は、ただ純粋にシュークリームが食べたいって思ってるだけ!」
【黒羽】「……なら、よいのですが。貴方の言動には、いつも何か裏があるような気がしてなりません」
【ミル】「勘ぐり過ぎだって」
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【ミル】「あー、そういえば、確か今日はこれからあゆなと七夕が来るって言ってたよなー」
【黒羽】「あゆなさんたちが、ですか?」
【ミル】「そ。さっき、メールが届いたんだ。いいのかなー? わざわざ足を運んでくださるお客様にお茶菓子の一つも用意しないなんて……。きっとここの探偵事務所の評判はガタ落ちだよ。依頼人が激減して仕事がなくなったらどうするのかなー?」
【黒羽】「その手には乗りませんよ。ミル様。第一、来客用のお茶菓子なら問題ありません。先日、私が大量に買い揃えておきましたので。そう簡単に減るはずはありませんよ」
【ミル】「どうだか。ホラ、昨日、かづっちゃんが来たじゃん」
【黒羽】「はっ!」
【ミル】「彼が軽く数時間いるだけで、家にあるおやつは即行で空になる現状を忘れたの?」
【黒羽】「……そうでした」
【ミル】「それに、もうすぐクライアントがこの報告書を取りに来る時間だろ? お前もうかうかしてられないんじゃないか?」
【黒羽】「はぁ、分かりました。急いで買い出しに行って参ります」
【ミル】「うん。そうしてもらえると助かるよ。僕はこの書類を仕上げちゃわないといけないから、同行出来ないけど……。一人で大丈夫だよね?」
【黒羽】「問題ありません」
【ミル】「なら、決まりだ。頼んだよ。黒羽」
【黒羽】「承知致しました」
【ミル】「ねぇ、黒羽」
【黒羽】「今度は何ですか?」
【ミル】「雨、止んだみたいだよ。よかったじゃん」
【黒羽】「……そうですね。では、後程」
【ミル】「デラックスショコラシュークリーム、忘れないでよねー!」
【黒羽】「はいはい」
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(小悪魔探偵と鏡の魔女@ミル・シャルルドゥフィアの探偵事務所)
【黒羽】「ミル様。ミル様。起きてください。もう朝ですよ」
【ミル】「ふぁぁぁ……。あと5分……」
【黒羽】「いけません。今日はこれから来客があるのですから。きちんとなさってくださらないと困りますよ」
【ミル】「うーん、むにゃむにゃ……」
【黒羽】「やれやれ、またそんな恰好で転寝を……。風邪を引いたらどうなさるおつもりですか?」
【ミル】「……」
【黒羽】「それに、何ですか? この本の山は……。寝転がりながら読書をするのは、目が悪くなるからダメだと何度も申し上げたでしょう。聞いていらっしゃるのですか? ミル様」
【ミル】「はぁ、相変わらず朝から元気だなぁ、お前は……。そんなに声張り上げて疲れないのか?」
【黒羽】「誰のせいだとお思いですか。私だって、好きで声を張り上げているわけではありませんよ。あー、またひどい寝癖が……。こちらに座ってください。すぐ梳かしますので」
【ミル】「どうだか。最近、僕はお前に説教食らってる時間しか味わってない気がするよ」
【黒羽】「いいから、早くお座りください」
【ミル】「そう怒るなって。……で? 今日は誰が来るんだって?」
【黒羽】「午前10時にあゆなさんと七夕さんが、それと、午後2時にはハートアプリコット嬢がいらっしゃる予定です」
【ミル】「プレセアか。へぇ、賑やかになりそうだね」
【黒羽】「そうですね。くれぐれも彼女たちに妙なちょっかいを出されないようにお願いしますね」
【ミル】「えー!? それが楽しみなんじゃん!」
【黒羽】「ダメです」
【ミル】「イテテテテッ! 黒羽、もうちょっと優しくしてくれよー」
【黒羽】「十分優しいつもりです」
【ミル】「どこがだ。痛っ……!」
【黒羽】「ハイ、終わりましたよ。とにかく、貴方は私の主なのですから、それくらい自覚して頂かないと……」
【ミル】「分かったよ」
----------
【黒羽】「それと、本日午後6時に一ノ瀬財閥の次期総帥、一ノ瀬氷景様との会談がございます。昨夜お渡しした書類にもきちんと目を通しておいてくださいね」
【ミル】「一ノ瀬……? あぁ、ひかちゃんね。僕に何の用事かな?」
【黒羽】「ご依頼だと伺っておりますが、詳しいことは私にも……」
【ミル】「確か、蓮ちゃんのことで頼みたいことがあるって言ってたっけ。彼もいろいろとキナくさいからね。何企んでるのか分からないし……。裏社会の要人としての地位もかなりのものだしね」
【黒羽】「お気を付けください。何かの罠かもしれません」
【ミル】「大丈夫だよ。いざとなったらばっくれるし。その時はお前に任せるよ。黒羽」
【黒羽】「はぁ、かしこまりました。……ところで、先程から気になっていたのですが、そのひかちゃんとか、蓮ちゃんとかいう呼称は何ですか?」
【ミル】「へへ、いいだろ、別に。僕は男を呼び捨てにするのは趣味じゃないんだよね」
【黒羽】「おや、私のことはずっと昔から呼び捨てにされていらっしゃいますが、それはよろしいのですか?」
【ミル】「お前は別。僕はお前の主なんだろ? だったら、細かいことは気にしないで」
【黒羽】「……然様でございますか」
【ミル】「とにかく、まずは朝ご飯だね。おなかすいちゃったよ」
【黒羽】「お食事の用意は整っております」
----------
【架月】「よぉ、ミル!」
【黒羽】「なっ……!?」
【ミル】「かづっちゃん! それに、あゆな。どうしたの? 二人揃って」
【架月】「いやー、さっきそこで偶然旭ヶ丘に会ってさ。これからお前んちに行くって言うから、俺もごちそうを食わせてもらいに来たぜ。うぉー、美味そうなケーキじゃん! これ、もーらいっと!」
【黒羽】「あー! ダメですよ。架月さん! それは今日の来客用に……と、買っておいたものなのですから!」
【架月】「もぐもぐ……。来客って、俺らだろ? ……なら、気にすんなって。うぉー、これうめぇ!」
【黒羽】「架月さん!」
【あゆな】「あ、ミルくん、もうすぐ七夕ちゃんたちも来るみたいだよ。さっき、メールで言ってた」
【ミル】「そうなの? あーあ、どうする? 黒羽。ケーキ、なくなっちゃったよ」
【架月】「おかわり!」
【黒羽】「はぁ、また買いに行かなければ……。外は雨だから出掛けたくないのですが……」
【ミル】「僕も付き合うよ。黒羽。ついでに、ちょっと見たいものもあるしね」
【黒羽】「何ですか? 見たいものって……」
【ミル】「ん? 内緒」
【黒羽】「分かりました。では、外出の用意をして参ります」
【架月】「なになに? またケーキ買いに行くのか!? 俺も付き合うぜ!」
【黒羽】「結構です!」
----------
(小悪魔探偵と鏡の魔女@ミル・シャルルドゥフィアの探偵事務所)
【ミル】「ふぁぁぁ……。あと5分……」
【黒羽】「いけません。今日はこれから来客があるのですから。きちんとなさってくださらないと困りますよ」
【ミル】「うーん、むにゃむにゃ……」
【黒羽】「やれやれ、またそんな恰好で転寝を……。風邪を引いたらどうなさるおつもりですか?」
【ミル】「……」
【黒羽】「それに、何ですか? この本の山は……。寝転がりながら読書をするのは、目が悪くなるからダメだと何度も申し上げたでしょう。聞いていらっしゃるのですか? ミル様」
【ミル】「はぁ、相変わらず朝から元気だなぁ、お前は……。そんなに声張り上げて疲れないのか?」
【黒羽】「誰のせいだとお思いですか。私だって、好きで声を張り上げているわけではありませんよ。あー、またひどい寝癖が……。こちらに座ってください。すぐ梳かしますので」
【ミル】「どうだか。最近、僕はお前に説教食らってる時間しか味わってない気がするよ」
【黒羽】「いいから、早くお座りください」
【ミル】「そう怒るなって。……で? 今日は誰が来るんだって?」
【黒羽】「午前10時にあゆなさんと七夕さんが、それと、午後2時にはハートアプリコット嬢がいらっしゃる予定です」
【ミル】「プレセアか。へぇ、賑やかになりそうだね」
【黒羽】「そうですね。くれぐれも彼女たちに妙なちょっかいを出されないようにお願いしますね」
【ミル】「えー!? それが楽しみなんじゃん!」
【黒羽】「ダメです」
【ミル】「イテテテテッ! 黒羽、もうちょっと優しくしてくれよー」
【黒羽】「十分優しいつもりです」
【ミル】「どこがだ。痛っ……!」
【黒羽】「ハイ、終わりましたよ。とにかく、貴方は私の主なのですから、それくらい自覚して頂かないと……」
【ミル】「分かったよ」
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【黒羽】「それと、本日午後6時に一ノ瀬財閥の次期総帥、一ノ瀬氷景様との会談がございます。昨夜お渡しした書類にもきちんと目を通しておいてくださいね」
【ミル】「一ノ瀬……? あぁ、ひかちゃんね。僕に何の用事かな?」
【黒羽】「ご依頼だと伺っておりますが、詳しいことは私にも……」
【ミル】「確か、蓮ちゃんのことで頼みたいことがあるって言ってたっけ。彼もいろいろとキナくさいからね。何企んでるのか分からないし……。裏社会の要人としての地位もかなりのものだしね」
【黒羽】「お気を付けください。何かの罠かもしれません」
【ミル】「大丈夫だよ。いざとなったらばっくれるし。その時はお前に任せるよ。黒羽」
【黒羽】「はぁ、かしこまりました。……ところで、先程から気になっていたのですが、そのひかちゃんとか、蓮ちゃんとかいう呼称は何ですか?」
【ミル】「へへ、いいだろ、別に。僕は男を呼び捨てにするのは趣味じゃないんだよね」
【黒羽】「おや、私のことはずっと昔から呼び捨てにされていらっしゃいますが、それはよろしいのですか?」
【ミル】「お前は別。僕はお前の主なんだろ? だったら、細かいことは気にしないで」
【黒羽】「……然様でございますか」
【ミル】「とにかく、まずは朝ご飯だね。おなかすいちゃったよ」
【黒羽】「お食事の用意は整っております」
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【架月】「よぉ、ミル!」
【黒羽】「なっ……!?」
【ミル】「かづっちゃん! それに、あゆな。どうしたの? 二人揃って」
【架月】「いやー、さっきそこで偶然旭ヶ丘に会ってさ。これからお前んちに行くって言うから、俺もごちそうを食わせてもらいに来たぜ。うぉー、美味そうなケーキじゃん! これ、もーらいっと!」
【黒羽】「あー! ダメですよ。架月さん! それは今日の来客用に……と、買っておいたものなのですから!」
【架月】「もぐもぐ……。来客って、俺らだろ? ……なら、気にすんなって。うぉー、これうめぇ!」
【黒羽】「架月さん!」
【あゆな】「あ、ミルくん、もうすぐ七夕ちゃんたちも来るみたいだよ。さっき、メールで言ってた」
【ミル】「そうなの? あーあ、どうする? 黒羽。ケーキ、なくなっちゃったよ」
【架月】「おかわり!」
【黒羽】「はぁ、また買いに行かなければ……。外は雨だから出掛けたくないのですが……」
【ミル】「僕も付き合うよ。黒羽。ついでに、ちょっと見たいものもあるしね」
【黒羽】「何ですか? 見たいものって……」
【ミル】「ん? 内緒」
【黒羽】「分かりました。では、外出の用意をして参ります」
【架月】「なになに? またケーキ買いに行くのか!? 俺も付き合うぜ!」
【黒羽】「結構です!」
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(小悪魔探偵と鏡の魔女@ミル・シャルルドゥフィアの探偵事務所)
【あゆな】「知ってる? 駅前に美味しいコーヒーショップがオープンしたんだって。まだ開店して間もないのに、お客さんの評判がすごくいいらしくて、連日テレビや雑誌でも話題になってるみたい。うちも喫茶店だから、その辺、ちょっと気になるんだよね。今度行ってみようかな」