2023年6月
【地影】「食べる? お好み焼き。玉珠鎖の売店で試供品販売してたんだよねー。シーフード辛子マヨネーズソース味だって。なかなかの珍味だよ。ハニーレモンのタルタルチーズケーキってのもあるけど、どっちがいい?」
【虹河】「紅蓮に『仕事が終わったら大事な話があるから帰宅せずに待っていて欲しい』と言われたのだが、当の本人がまだ来ていないとは一体どういうことだ。私はこれから玉珠鎖本部の桐流兄さんに届け物があるから、暇ではないんだが……。何だ、話って……。もう後10分待っても来なかったら、悪いが先に帰らせてもらうことにしよう。メモを残しておけば大丈夫だろうか」
【明々】「ファンロント火眩ノ港町ヘオ買イ物ニ行ッタラ、花恋ノ店頭デスゴク可愛イヌイグルミヲ見ツケタネ。フワフワシテテ、モコモコシテテ、ナンカスゴク柔ラカイ。抱キ枕ミタイナ感じヨ。私、コレ気ニ入ッタネ。ファンロンニ『欲シイ』ッテ、オ願イシテミヨウカナ」
【夜白】「隼斗様と黒都の庭園で夕涼みをしたの。一面の星空。夜風が気持ちいい。昼間は日差しが強くて月紫雨がないと過ごせないけど、日没後なら少しは外に出られる。空が段々と薄暗くなっていく瞬間が好き。黄昏時の夕闇。東空に丸い月が見えてた。明日は満月だって。私の属性が極大の光になる日。お月見とかしてみたい」
【揚羽】「もうすぐ隼斗様のお誕生日ですわ。今年こそは私の気持ちを受け取って頂きたいのですけど、いつも刃烏が邪魔するんですの。まったく油断も隙もありませんわ。こうなったら、隼斗様の大好物のおにぎりを盛大に振舞って差し上げますわ。絶対に刃烏には負けませんわよ」
【ヴァルディー】「おはようございます。今朝は少々冷えますね。私はただ今、大旦那様にお出しするコーヒーを淹れております。芳しい豆の香りを楽しみながら、朝の爽やかなひと時を満喫して……っと、いけない。そろそろモニカ様のご朝食の準備をしなくてはなりませんね。さて、本日のメニューは何に致しましょうか」
【紗結良】「あら、今帰り? 随分遅くまで頑張ってるわね。私はこれから雨春先生の所に行く予定よ。魔導書の詠唱呪文についてちょっと聞きたいことがあるんだけど、思いのほか支度に手間取っちゃって……。もしよかったら、貴方も一緒にどうかしら。手土産も用意しないといけないし、おなかも空いちゃったからね。ウフフ、ちょっと付き合って。もちろん奢るわよ」
【知草】「師匠に新しい薬膳のレシピを教えてもらっちゃいました。今週末は久しぶりに深海さんが帰省するそうなので、私も腕によりをかけて美味しいごちそうをたくさん作っちゃいますよー! えへへ、腕が鳴りますー! 盛大におもてなししなくては……! 早速下ごしらえしましょうか。お兄ちゃーん、白衣貸してくださーい!」
【麗嵐】「何だい、この甘ったるい匂いは……。楊好の奴、また船内で例の煙を撒き散らかしてるんじゃないだろうねぇ。あれは真っ当な人間には猛毒だよ。むやみやたらに使うもんじゃないって、何度も言ったはずだろう。おまけにあの威勢がいい小娘のせいでせっかくのお宝が台無しじゃないか。どうしてこう猫猫って連中は血の気が多い奴らばかりなんだろうね。まったく。まだ紅蔦の方がマシに思えるよ。まぁ、どっちもどっちだけどさ」
【狼焔】「この前、藍泉と一緒に緑焔に行ったときに煌龍さんが見せてくれた明々ちゃんのアルバムがすげー可愛かったんだぜ。俺も今度イケてる感じの写真を撮ってプレゼントしてみたいなーとか思ってるんだけどさ。どうせならやっぱりツーショットの方がいいかなーなんて……あの、その時は、えっと、その……カメラマンとか頼んでもいい?」
【隼斗】「やれやれ、また黒龍と師匠が派手にやらかした酒宴の請求書ですか。まったくあの二人の自由奔放ぶりには困ったものです。酒盛りの支度だけではなく、食事の提供まで刃烏に任せっきりとは……。あれは僕の使い魔ですよ。勝手にこき使わないでもらいたいですね」
【寧々菓】「おなかすきましたー! 今日は雨で呉乃の任務にも行けないですし、朝からずーっと書庫の整理ですよー。もう疲れちゃいました。ホントに黎明さんってば、人遣いが荒いんですから。後でこっそりいちごチョコ食べちゃいましょうか」